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多くの伝統工芸がその活性化に取り組んでおり、海外にその活路を求めているところも少なくありません。
しかしながら日本の伝統工芸の技と美が圧倒的な価値を生み出し、それが認められても、活性化までには至っていないのが現状のようです。
その原因の一つが適当なアプリケーションが見つからないことにあると考えています。
一方日本ではギャンブルととらわれがちなカジノも、海外では富裕層の社交場でもあります。一流ブランドのファッションで着飾ったセレブが集い、一流シェフの生み出す最高級の料理と最高級のワインを楽しむ。そういった人たちがポーカーテーブルを囲み、駆け引きに興じています。その世界に日本の伝統工芸のチャンスがあると信じています。
伝統工芸とカジノのそれぞれの世界にいるファウンダーが立ち上げたプロジェクトだからこそ、実現可能と考えています。
 
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日本の伝統工芸として名を知られつつある漆器が海外でJapanと呼ばれている。
 
Japanで作ったMade in JapanのCASINOテーブル、POKERテーブルは「JAPAN」を表現し伝えるのにとても分かりやすいのではないか?
日本人の心と日本の職人(作り手)の技術、歴史を説明し、世界のトップクラスの富裕層たちが目を惹きやすいCASINO、POKERのテーブルでアッと言わせよう、そういう想いからの起案でした。
 
ポーカーはブラックジャックやバカラ、ルーレットとは違い、世界選手権があるように知的ゲームです。
欧米豪と世界中で、世代を超え所得層を超えてそれぞれが知能と技術を駆使ししてゲームを楽しみます。
ポーカールームにはハリウッドの映画俳優から建築家、デザイナー、シルクドソレイユのような世界トップクラスのレジデンスショーや芸術、エンターテイメントの制作者達や食の達人、有名ブランドのオーナーなど、研ぎ澄まされた感覚と価値あるものを見抜く視力、と卓越した感性を持つ人々が集まります。
 
ひとつの社交やビジネスツールとして邸宅にポーカールームを作り、友人を集めてポーカーゲームやパーティをするセレブリティも非常に多いです。そういう良質のものを見抜き、常に世界の最高級と贅沢、癒し、喜びを求めるセレブリティ達であれば、伝統工芸の粋をギュと集約した今回のプロジェクトコンセプトで開発したPOKERテーブルを超一級品の芸術品として評価するに違いありません。
 
テーブルだけではなく、椅子、チップ、チップケース、さらには、ポーカールームも含めて和のテイスト(JAPAN)で揃えたJAPAN OMOTENASHI ROOMをつくることになるかもしれない。
世界最高峰の成功者とセレブリティ達の社交ルーム、遊戯テーブルとして、これだけの高付加価値を備え、JAPANの伝統工芸がひとりひとりの人の心を、間違いなく満たすと、確信を持っています。
 
こうしたアイデアを具体化した結果が今回のプロジェクトです。
 
 
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日本には地域ごとに様々な種類の素晴らしい伝統工芸があります。今回は福井を中心に北陸の伝統工芸を組み合わせたポーカーテーブルを作ります。しかしながら北陸に限る必要はありません。東北地方のポーカーテーブル、中国地方のポーカーテーブル、そのバリエーションを増やしながらシリーズ化していければ素晴らしいと考えています。また魅力的な商品を提供し続けるには、日本中の伝統工芸を活かさなければならないと考えています。
 
第2弾、第3弾のプロジェクトのパートナーも募集しております。
 
 
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(1)製造過程と製造メンバー

 
日本の伝統工芸を活用した本プロジェクトの第1弾商品「漆ポーカーテーブル」「チップケース」は、漆器を中心とした伝統工芸、ものづくりが盛んな「北陸地方」にフォーカスし、主に北陸地方の企業、職人たちの手にて製造します。
具体的には、福井の山久漆工による越前漆器の多様な塗りの技術、石川の西本の加賀蒔絵、富山の能作の錫の鋳物を使ったカップフォルダーが製品に組み込まれます。
基本構造は福井に生産拠点を構えてメイドインジャパンの家具を国内外へ幅広く展開するマルイチセーリング社が担当します。
デザインは国内外の商業建築や空間デザイン、ものづくりに豊富な実績をもつ福井出身のデザイナー、大塚孝博氏が担当します。
 
・伝統工芸:越前漆器(山久漆工株式会社:福井県鯖江市)、加賀蒔絵(株式会社西本:石川県加賀市)、錫の鋳物(株式会社能作:石川県高岡市)
・プロダクトデザイン:大塚孝博(大塚孝博デザイン事務所:福井県福井市)
・基本構造製作:マルイチセーリング株式会社(福井県越前市)
・監修:山本泰三(山久漆工株式会社:福井県鯖江市)
 

(2)特長

 
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1.上蓋の越前漆器
ゲームをしない時は蓋としてかぶせ、ゲーム中はイーゼルに立てかけてアートとして鑑賞できる「上蓋」。
表面に描かれるデザインは、尾形光琳の『紅白梅屏風図』をモチーフにしました。通常は平面的な絵画である屏風図を1500年の歴史を誇る越前漆器の匠の技による塗りと蒔絵によって立体的に見せる事とあわせて、日本のテクノロジーを駆使して黒のカラーアルミにサンダーにて「光琳波」を掘り込みます。川から立ち上る霧の中に黒の「光琳波」を際立たせ、全く新しい「夜の光琳波」が誕生します。

2.本体内側面の加賀蒔絵
ゲーム中にプレイヤーが目が届くテーブル内側面に、日本の四季を表現した12種類の「加賀蒔絵」を施します。大変高価な本金をふんだんに使い、加賀百万石で愛された「磨き高蒔絵」と呼ばれる高度な技法で描かれた蒔絵の世界を、常識を超える約6メートルに渡る長尺にてお楽しみいただきます。
       
3.カップホルダーの錫の鋳物
プレイヤーがドリンクなどを置くために使用するカップホルダーは富山県高岡の「錫の鋳物」で制作します。黒革の肘掛の間から見える錫の風合いは、小さいながら匠の技と受け継がれた伝統工芸品として存在感を出し、贅沢な空間を演出します。

4.ポーカーテーブル表面の皮革仕上げ
ゲーム使用時の表面の仕上げは一般的なフェルトでは無く、鹿革のような柔らかいタッチの人口皮革の「ラムース」を使用。日本伝統工芸の色彩として黒紫色を採用し、カードを手に取りやすく見やすく工夫しています。
内側側面の高級蒔絵とのバランスもよく、一層高級感が醸し出されます。

5.脚のブラックステンレス
茶道に使われる茶筅を表現した脚部はブラックステンレスを使用。6ミリΦのかなり細いパイプを15ミリ間隔で取付け、テーブル全体を見た時に有機的なフォルムで日本家屋の縦格子のごとく、モアレが現れます。
 
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「漆ポーカーテーブル」と素材を一致させ、漆、カラーアルミ、本革を使用しています。
上蓋には黒のカラーアルミにてポーカーテーブルとあわせて「夜の光琳波」を表現し、その廻りは手作業による
本漆塗りによる繊細な絵柄による高級仕上を施しています。

チップケースの蓋を開くと、裏蓋には金箔にて満月、象嵌で桜。蓋を開ければ「満月の夜桜」が表れます。